妥協せず、いい場所を見つけましょう。

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場所を決める

店舗営業の場合

飲食業や小売業などの店舗を開業する場合においては「最重要項目」といってよいでしょう。不利な場所で多くの客を獲得しているお店もありますが、それには相当な技術や工夫が必要です。

初めて開業する場合は、自分の力を過信せず、一般的に有利となるような場所選びを心掛けたほうが良いでしょう。
また、物件によっては禁止項目や利用や工事が限られている事もあったりするので、事前にしっかりと調査してから契約するようにしなければなりません。

住民環境 お店のまわりの住民層を調べよう。ターゲットとしている年齢層が多いかどうかなど。
競合店 競合店はどの程度か把握しておこう。繁盛している競合店がある場合は、なぜ繁盛しているかをしっかりチェックしておくことも大切。
駅からの距離 場所を決める場合は、面倒でも、候補地となっている場所の最寄の駅まわりや利用人数などをしっかりと調べましょう。また、駅から家までどのようなルートを使って帰っている人が多いかもしっかりとチェックしておくことが重要です。
道路状況 駅から遠い場所に店舗を構える場合は、駐車場が重要となります。面する道路が狭すぎると車で来店するのは困難です。駅から遠い場合はできるだけ広い場所を選びましょう。
禁止・制限 場所によっては外装や営業時間に禁止事項や制限事項がかかっている所があります。候補地がいくつかに絞れたら、各地方自治体に問い合わせるなどして禁止事項がないかどうかを把握しておきましょう。
また、看板を設置できるかどうかも事前に確認しておくことが重要です。
設備 大規模な内装の工事をする場合は、不動産屋業者に原状回復義務などがないかどうかをしっかりとチェックしておきましょう。保証金で足りる場合やそうでない場合があるので、事前にしっかりと確認しておくことが必要です。
飲食業の場合は、厨房や炊事場となる場所も問題となります。換気設備や排水設備などがしっかりとしているかもチェック項目です。また、トイレに関しても重要です。飲食業の場合はトイレの場所が狭すぎたり、古かったりするだけでリピーターの数に影響してしまいます。
照明・配線 照明が既存の状態で利用できるかもチェック項目です。自分のイメージしているお店と遠い場合には工事が必要となる場合もあります。また、配線を多く必要とする場合には、床下や壁にコードを通せるかも問題となってきます。
避難経路 雑居ビルなどに店を構える場合は問題になりやすい項目です。テナントやビルの場合は、防火管理者から話を聞いて、真面目に取り組んでいるかをチェックしておきましょう。

事務所の場合

事務所を開いて個人事業を開始する場合は、訪問客がいるか否かで場所の選び方は違います。訪問客が多い場合は駅からの距離や外観に気を遣う必要がありますが、そうでない場合はよく利用する場所(税務署や郵便局など)が近い場所を選ぶと便利です。

小規模なオフィスを構える場合は、事務所にこだわって探すより、普通の賃貸物件にも安くて好い場所の物件が「事務処利用可」として公開されているので、各賃貸物件サイトをこまめにチェックしておきましょう。

  来客が多い事務所 来客が少ない事務所
駅からの距離 できるだけ多く利用されている路線の駅から近い場所が望ましいでしょう。 自分の都合で場所を決めることが可能。
交通状況 来客が多い場合は車を置くスペースがあることが望ましいでしょう。近くにコインパーキングがあればとても便利です。大事なお客様にはコインパーキング代を出してあげるのもいいでしょう。 車で通勤したい場合は、駅から遠い場所に事務所を借りて安い駐車場を借りると便利です。
看板 建物の前などで事務所をアピールしたい場合は、事前に看板などを設置できるかをチェックする必要があります。 とくに考える必要はありません。
行政施設 役所や役場、税務署などが近くにあると便利ですが、顧客が来やすい事が第一条件なので、妥協することも必要となります。 役所や税務署に近い物件を第一条件に探して借りることも可能です。
アンペア数 パソコンやコピー機・エアコンなどを多く使用する場合は注意が必要です。足りない場合には工事が必要となります。
電波状況 近頃ではめったにありませんが、携帯電話が繋がらない場所、または繋がりにくい場所では仕事にならないので注意しましょう。また、インターネットの接続状況も念のためチェックしておくのが無難です。

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