高すぎず、安すぎず。

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経営戦略(価格の設定)

適正価格とは

価格を設定するにあたって、まず把握しておかなければいけないのは「相場」ですが、相場を気にしすぎて適正な価格を設定できないようなことがないようにしましょう。

「適正価格」とは、おおまかには「顧客が満足できて、お店の利益になる」価格です。口で言うのは簡単ですが、これが一番単純で難しいところでもあります。
適正価格を設定するにはまず「売上原価」と「必要経費」をしっかりと把握し、商品(小売業の場合)ひとつあたりいくら利益が発生するかを決めなければなりません。

利益の計算方法は、厳密にはもっと細かくなりますが、最初は「売上-(原価+経費)」で単純に計算するとよいでしょう。商品1つあたりで計算すると経費がわからないので、1年くらいのスパンで考えると計算がしやすくなります。

例えば、売上げが1年で1,200万円(月100万円)の個人事業主が、1年で600万円の利益を得られるには、原価+経費を600万円に抑える必要があります。
年間1,200万円を目標とする場合で、客単価(顧客1人あたりの平均単価)が600円だとすると、年間に20,000人の顧客が必要となります。

その場合、年間320日営業するとして、1日あたり62.5人の顧客が必要となります。
ですので、1日あたり63人程度の顧客がくるような価格設定が必要となってきます。周りの競合店などを見て、もし1日50人位の顧客で単価が同じ600円くらいだとすると、今のままでは目標達成が難しくなります。
そこで、同じ単価でも競合点に勝つためにお店独自の「コンセプト」を発揮して付加価値をつけていくことが必要となってきます。顧客が求めているのは「安くて良質なモノやサービス」です。
ちょっとした工夫でリピーターは増えていくこともあるので、いろいろ研究して独自のコンセプトを発揮してください。

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