最強の控除ともいえる税額控除。
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住宅ローンと一般的に呼ばれているこの控除は「住宅借入金等特別控除」というのが正式な名称で、前述した数々の所得控除と異なる「税額控除」が適用される控除です。
所得控除と税額控除にはとても大きな差があります。例えば、所得控除のひとつである配偶者控除は70歳未満の場合は38万円の控除が受けられますが、この38万円というのは「課税所得」に対する控除で、この課税所得に税率を掛けて納税額を計算します。
それに対して住宅ローン控除を代表とするこの税額控除は、「納税額」からそのまま差し引かれる控除なので、控除額がイコール税金の減額となります。わかりやすく控除額を同じ30万円として、所得控除と税額控除を比べてみましょう。
課税所得300万円・所得控除額30万円・税額控除額0円の場合
(300万円-30万円)×税率10%=27万円
270,000円-97,500円=182,500円⇒納税額 (計算方法は所得税のページを参照)
課税所得300万円・所得控除額0万円・税額控除額30万円の場合
300万円×税率10%=30万円
30万円-30万円=0⇒納税額
以上のように、同じ30万円でも税額控除の場合は納税額からそのまま差し引くのでとても大きな節税の効果があります。住宅ローン控除はこの税額控除を適用しています。
この控除は、ローンの残高が基準になります。計算方法は住宅に居住している時期によって変わりるので少しややこしく感じますが、税務署に問い合わせると比較的スムーズに教えてくれます。わかりづらいですが、国税庁のページにも掲載してあります。
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